今回は❛全国チェーンVS地方個店❜のマーケティング戦略で何処にでもある身近な美容院で考察してみたいと思います。
尚、事業戦略は今回取り上げる美容院だけではなく業種問わずに活用、汎用出来ますのでそんな視座で参考にして頂ければと思います。
美容院業界の課題
〈業界の課題〉
①店舗数や美容師数な増加に対し売上が微減である。
②少子高齢化で人口減少と更に競争の過激化。
③離職率の高さ〜3年以内に半数以上辞める。→激務、長時間労働、職場環境、低賃金。
④経営の近代化対応の遅れ。
⑤アフターコロナ対策。
⑥大手チェーン店との差別化が急務。
⑦労働集約型の為に担当者により技術やセンスに差が生じる。
課題解決の具体的戦略と手法
〈課題解決の具体的戦略と手法〉では結論から戦略パターンモデルを3つ出してみました。キーワードは前回のブログ☆競争しない…☆独創的☆○○では…をベースにして〜
Ⅰ、スキル特化型テクニカルSHOP
Ⅱ、コミュニケーション型サロンSHOP
Ⅲ、業態プラットフォーム型触れ合いSHOP
スキル特化型テクニカルSHOP
先ずはⅠ、のスキル特化型テクニカルSHOPですが《顧客満足度の高い高付加価値》をターゲットにします。この客層は職業としては専門的な仕事や業種で地位や収入も高くイメージや個性などを重視する仕事に就いている方々です。パーソナリティを重視しています。
専門的知識や情報、ノウハウ
【1】スキル特化型ですから以下の専門的知識や情報、ノウハウが高い必要があります。
♢美容師国家資格:厚生労働大臣指定の養成学校の必要課程を修了し国家資格所得。
♢メイクアップ 技術:化粧であるメイクアップスキル&知識、ノウハウ、情報。
♢ネイリスト技能:爪の美容と健康。人口爪の施術、装飾。
♢ヘアーケアーマイスター :毛髪の健康、カラー、パーマの最新情報。
♢日本化粧品検定:お肌の悩み、皮膚科学にフェイシャルエステ。
♢ヘアーカラーリスト検定:最先端のヘアカラー技術、ヘアカラー剤に関する知識や情報。
♢ 色彩検定:希望カラーを仕上げるための発色知識やアイテム。
知識、機能、資格には概ねこのようなものがありますが仕事の《ジャンル》 でみた場合は…
♢カット
♢パーマ♢カラーリング
♢シャンプー、トリートメント
♢セット
♢スタイル創り
♢着付け
♢メイク
などがありそれぞれの特徴・価格・サービスを強みにして市場争奪が繰り広げられている。又、お客様も多様化したビジネスをその時の✨適宜、テーマに合わせて使い分けている場合も増える傾向にある。
ターゲティング
【2】スキル特化とターゲティングでダントツ顧客満足度ナンバーワン!!
♢店舗デザイン(内外装)
♢設備、装置、備品
♢ユニフォーム
♢駐車場・玄関エントランス
♢サービス、情報誌、雑誌
この店舗についてはSI(ショップ・アイディンティティ)のテーマ性なので表現や世界観は専門職やデザイナーと相談して実行が望ましい。
マーケティングポイント
【3】スキル特化型のマーケティングPointでは最重要課題が3つ…!!
♢価格設定:営業エリア内でのベンチマーキング(同業他店の比較)で常に上位の価格設定とブランディングする。
♢提案力とオリジナリティを重視:一人一人の個性に合わせた髪型、髪質、スタイリング、で個性やパーソナリティを提案する。特に顧客データや提案記録を管理(フォーシーズンズ、個人のイベント、記念日、行事、冠婚葬祭、旅行など)パーソナルプロモーション。
♢顧客満足度調査:お客様の満足度がポイントなので定期的なアンケート調査や茶話会や接客中の会話の中で一人一人の情報をカルテ化しデータ管理する。お客様来店の事前チェックと準備、施術後の内容や情報の入力を大切にする。接客ではなく接遇からおもてなしへ…そして❛感心•感謝•感動❜を目指すサービス業のトップレベルである。
全国チェーンVS地方個店の儲かる美容院今回のまとめ
今回は全国チェーンVS地方個店の儲かる美容院を、テーマに戦略パターンであるスキル特化型テクニカルSHOPの顧客満足度ナンバーワン!ダントツ戦略をデザインしてみました。
*SPCプロジェクトでは地域のパートナーシップでそれぞれのスペシャリストをワンチームに、そして外部ブレーンとのネットワークを持ちましてご相談やご提案、お問合せにお応えしております。
では次回はこの続きをアップしてみたいと思いますのでご期待下さい…ご購読有難う御座いました。
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