助成金・補助金・給付金の違いは?

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い「持続化給付金」や「雇用調整助成金」が支給され、これまでよりも助成金や給付金の存在を意識する機会が増えたのではないでしょうか。助成金・補助金・給付金はいずれも国や自治体から交付される返済不要のお金ですが、それぞれが指す言葉の意味や違いについて、知っているようで知らない、助成金・補助金・給付金の共通点や相違点、具体例などを分かりやすくまとめてみました。

給付の目的

助成金は、主に雇用関係や研究開発に対して交付されるもの。
補助金は、新規事業や新規サービスの導入、新規の政策の促進やサポートの為のもの。
給付金は、特定の目的は定義されていませんが、助成金や補助金以外の広義な目的に用いられるもの。

審査の有無

助成金・給付金を申請すると、基本的に受給条件を満たしていればほぼ100%の確率で受給をすることができます。(審査なし)

補助金は申請をしても必ず受給できるという訳ではなく、厳しい審査を通過できないと受給できません。(審査あり)

助成金とは

助成金は国や地方自治体から支給されますが、国から支給される助成金は大きく分けて「厚生労働省が中心となる雇用関係の支援金」と「経済産業省から受給される研究開発系」の2つに分類されます。

助成金の具体例

現在提供されている助成金は厚生労働省のホームページやその他助成金まとめサイトから探すことができます。ここでは、働き方改革と新型コロナウイルスに関する助成金をあわせて2つ紹介いたします。

雇用調整助成金 (新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)
新型コロナウイルス感染症の影響により、従業員の雇用維持を図るため雇用調整(休業)を実施する事業主に対して(休業手当などの一部)の助成金です。令和4年3月31日まで特例措置を実施。
▶詳しくはリーフレットをご覧ください。

人材確保等支援助成金(テレワークコース)
良質なテレワークを新規導入し実施することにより、労働者の人材確保や雇用管理改善等の観点から効果をあげた中小企業事業主に対しての助成金です。
▶詳しくはリーフレットをご覧ください。

補助金とは

補助金とは、国や地方公共団体の政策目的に沿った事業を行う者に対して、資金面を補助するために給付されるものです。主に経済産業省や地方自治体が管轄しており、新規事業や創業促進、雇用の安定などを目的としています。

補助金は、あらかじめ制度ごとに採択件数や予算が設定されているため、申請したからといって必ずしも受給できるものでありません。公募期間が短く倍率も高いため、審査に通らない可能性もあります。

補助金の具体例

補助金についても各種検索サイトからご探すことができますが、ここでは補助金の具体例を2つ紹介いたします。

小規模事業者持続化補助金
小規模事業者および一定要件を満たす特定非営利活動法人が働き方改革や賃上げ等に対応するための取り組みの一部を補助し、生産性向上と持続的発展を図ることを目的とした補助金です。
▶詳しくはリーフレットをご覧ください。

事業再構築補助金
コロナ禍における新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取り組み、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大等を目指す企業・団体等を支援する補助金です。
▶詳しくはリーフレットをご覧ください。

給付金とは?

給付金は、国や自治体を財源としており、受給条件を満たしていれば申請をすることで受け取ることができます。給付金は事業に対する支援だけではなく、最近話題の「特別定額給付金」や「子育て世帯への臨時特別給付金」など、一般の国民に向けたものもあります。

給付金の具体例

子育て世帯への臨時特別給付
新型コロナ感染症の影響が長期化する中、その影響により苦しんでおられる子育て世帯の生活を支援する給付金です。

新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金
新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止の措置の影響により休業させられた労働者のうち、休業手当の支払いを受けることができなかった方に対し、当該労働者の申請により、需給できる支援金・給付金です。
詳しくはリーフレットをご覧ください 。

助成金・補助金・給付金の違いのまとめ

助成金・補助金・給付金は、給付の目的や審査の有無によって違いますがいずれも、受給するために申請をする必要があります。受給条件を満たしていても申請をしないと「もらえるはず」のものをもらえていないという状況が発生します。こまめに助成金や補助金についてまとめたサイトなどを参考にしながら、受給できるものがあるのかどうかチェックが必要です。あなたも、もらえる 助成金・補助金・給付金 がないかSPCプロジェクトへお気軽にご相談ください。お問い合わせはこちら

助成金・補助金・給付金は国や自治体から交付されるお金であり、返済が不要です。借入や融資とは異なるため上手に活用しましょう。

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