役割構造マップで会社の全体像を視覚化

これが役割構造マップです。特にシステム開発のプロジェクトで使われることが多い構想、設計、実装という概念ですが、すべての業種で規模を問わず活用できます。

①構想
構想とは願望の明確化をする領域です。誰のためになぜしたいのかを言語化をすることからスタートし、理念から方針までを決めます。

②設計
設計とは全体最適化という鳥の眼を持ち俯瞰的に把握して、形がないものを形にしていきます。構想を具現化させるための網羅的な全体像を示すことが求められます。正解が分からない問いに対して、試行錯誤しながら正解を作り出すのが得意な人が向いています。

③実装
実装とは全体最適という設計領域に対して、それぞれの分野の得意な部分で貢献するという立ち位置になります。正解が分かっていることを手順やルールを守って遂行するのが得意な人が向いています。

④仕組み
①~③はどれも仕組みを作る人です。仕組み(商品)になって始めて継続的な利益が出ます。仕組み化できなければずっと自転車操業のままです。いかに良い仕組みを創りだすかということが肝要になります。

一つ上の視座を持ち、一つ下のことを把握する

例えば、設計した人の指示通りにグラフィックを作るという「実装領域」の仕事の場合、設計した人はどんな目的でこの仕事を依頼したのか目的が理解できる視座をもつことを意識して、分からなければ指示した本人に確認をするということが大事です。また、仕組みの一部をどんな実装すれば最適なのか、仕組み自体を把握していることが、与えられた仕事で成果を出すのに必要です。

役割構造の4領域に人を割り当てる

この4領域にそれぞれ役割名+名前を社員だけでなく外注の方や取引先も書き出すことで、自社に関わる仕事の流れの全体像が可視化できます。全体像を可視化できると、この役割構造が最適な状態なのか考えやすくなり、職場改善の一歩となります。