色々な単語、IT用語、経営用語でシステムの説明をされることが多いと思います。今更聞きにくいことは多いのではないでしょうか?また、様々なサービスを比較検討されていて結構詳しくなった方でも、似た単語がたくさんあるけど、どう違うのか意識したことがないという方は多いのではないでしょうか?
そこで、本日は経営体制一元管理化を導入する前に知っておくと、部下や友人に聞かれた時に恰好をつけられる用語の違いの知識を紹介していこうと思います。
なぜ用語の違いを今知る必要があるのか?
それは、分かるは分けるから来ているからです。分けることができれば、それは分かった=理解できたということになります。なぜか?分けることができるという状態は、必要な概念の違いとその概念自体の理解が前提となるからです。
用語の違いは視点や時間軸などの概念の違い
用語を分ける=分析に繋がります。分析というのは、物事を細かな要素に分けて、その性質や構造などを明らかにすることです。近い言葉に解析というのがあります。この違いはご存知でしょうか?
分析と解析の違い
分析と解析は目的から異なります。目的の違いから必然的に、①データ収集→②分析→③解析→④改善 という順番になります。逆順は意味をなさなくなります。
- 分析の目的=現状認識:現状のデータ(数字)を知る(どんな要素があるか、細かく調べる)。
- 解析の目的=原因究明:なぜそのデータ(数字)になっているのか、その原因を探る。
経営体制一元管理化の概念で切り口を考える実例紹介
上記の小難しい話はさておき、具体的紹介しますね。さっそく使用頻度の高いものを紹介します。
時間軸(過去→現在→未来)
報連相(報告・連絡・相談)
例えば報連相(報告・連絡・相談)は 時間軸(過去・現在・未来)という概念で切り分けることができます。
さらに感情の関与度という概念でも分けることができます。
重要度と緊急度
重要度は長期目線、緊急度は短期目線。という時間軸で分けることができます。
理想状態の実現に向けて動こうとすれば重要度でどれだけ動いたかで決まります。緊急度は今すぐやらなければならないため、これに追われてしまいますが、何度緊急度の仕事を繰り返しても、理想状態の実現には近づくことができません。
主観と客観
上記の感情の関与度なんてまさに主観と客観の度合いの切り口です。これはマーケティングでも頻繫に使われる切り分け方の概念ですね。自分視点か相手視点かという違いです。
意義と意味の違い
表す内容と価値に違いがあります。そのものの価値を表すのが「意味」→客観的、他との関係によっての重要な価値が「意義」→主観的
- 意義:物事が持つ価値がなぜ必要なのか、なぜ存在するのか(英語のWHY)→主観
- 意味:言葉や記号などが表す内容(英語のWHATのようにイコールで説明できる)→客観
自然科学と社会ルール
自然現象の理によるものと、人間が生み出したものとの違いがあらゆるところにあります。
原理と原則の違い
- 「原理」は自然の理。「物事を成り立たせる根本的な決まり」のこと。
- 「原則」は、人間が決めた共通ルール。「社会に適用するために決められた規則」のこと。
freedomとlibertyの違い
どちらも日本語では自由を意味しますが、意味が異なります。
- フリーダムは元々自然発生的に自由であるという意味
- リバティーは社会的なルールによって与えられた自由です。
経営体制一元管理化の用語解説まとめ
時間軸、主観と客観、自然科学と社会ルールという概念の切り口は汎用性が高く、多くの物事を分けることができ、把握しておくだけで役立ちます。用語解説をしようと思いましたが、専門用語まで展開できず、より根幹の重要な用語の解説までとなってしまいました。次週はより突っ込んだことを紹介&解説していこうと思います。