経営体制一元管理化とは?
一元管理とは複数の種類のデータや情報を一か所にまとめ、出し入れしやすいように管理することを指します。ヒト・モノ・カネ・情報の多岐に散らばる経営資源を一元管理することで、情報収集の時間や意思決定にかかるコスト、資源の重複を減らします。
これまで担当者しか分からなかった顧客情報や作業のやり方、調べたいときに探すのは大変で保管に場所を取るけど捨てられない書類をデータにし、スタッフ全員が手軽に管理・共有することができます。
経営体制一元管理化のメリット
経営資源を全社横断的に活用することが可能となります。ERPやDXの根幹的な考え方に通じます。
※ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略で、統合基幹業務システムを意味する。※DXとはデジタルトランスフォーメーションの意味。デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること。
経営体制一元管理化の導入、何から着手したらいいの?
様々なパッケージソフトや、サブスクリプションのWEBサービスが世の中には山のようにあります。どれもそれぞれ一長一短あります。自社の業種・業態に合うか、また将来的にも変化に対応できる最適解はどれなのか悩まれると思います。
結論からお伝えすると、どれも今購入を検討すべきではありません。
なぜ?
その理由は、有料ソフトや有料サブスクを検討する前に整備すべきことがあるからです。
整備すべきことを整えていない状態では判断材料が見えづらく、判断基準も明確化されていないため、どのパッケージやサブスクが最適解か正しい判断が困難です。また、パッケージやサブスクに課金したとしても、使い方を社員が習得したり、中身のデータを入れたりと困難が多いため、日常業務に追われながら後回しになり、活用できる段階に至らないままサブスクの高い固定費だけを払い続けて、一年後には解約せざるを得なくなるという悲しい事態になります。
それだけ導入後の効果は大きいのですが、社員が使いこなせなければどんな優秀なパッケージソフトやサブスクサービスも意味がありません。
経営体制一元管理化導入で、まず整備すべきこととは?
実は整備すべきなのはITツールとしての有料パッケージソフトやサブスクWEBサービスではなく、経営の仕組み自体です。例えばリアルタイムに更新&共有して使うマニュアルやチェックリスト等です。これから提案する様々な経営の仕組みはITとの組合せが非常に優れているため、ITツールを活用することで自動化&効率化できます。
まずはGoogleワークスペースの無料アプリ群をメインとして活用すると、全部無料で使い続けられます。専門性の高い業務での良いパッケージソフトが有る場合や無料のGoogleワークスペースで収まりきらない場合は組合せて活用するのがおすすめです。
経営体制一元管理化導入で整備すべきメニュー一覧
これを整備するとこれ自体が御社にとって最適化された経営体制一元管理化となります。基本のまま使える場合がほとんどなので、有料パッケージソフトやサブスクへの課金は必要ありません。
1 | 画面の一元化 | フォルダ構造、アイコン配置 |
2 | 更新しながらマニュアル共有 | 検索マニュアルと覚えるマニュアル PC版LINEとの併用 |
3 | 役割構造マップ作成 | 理想状態を描き、現状からの差で、誰に何の役割(分野)のスキルアップをしてほしいかが会社の全体像が見える |
4 | 新人育成ステップ、スキルマップ | チェックリスト形式 |
5 | 業務フローの完全ペーパーレス化 | ipad手描き共有 |
6 | 案件管理フォーマットの一元化 | リスト呼び出し、書式設定、権限設定 |
経営体制一元管理化導入のまとめ
- 経営体制一元管理化のメリットは経営資源を全社横断的に活用することが可能となること。
- 経営体制一元管理化導入は ITツールとしての有料パッケージソフトやサブスクWEBサービスの選定ではなく、経営の仕組み自体を整備すること
- まずは有料パッケージソフトやサブスクWEBサービスへの課金をせず、無料でできることから始める。
次週以降に上記の整備すべきメニュー一覧表の1~6を順番に具体的に解説をしていきますので、お見逃しなく(^^)/