経営戦略·マーケティング事業部の福田です〜今回のテーマは…【貧困を無くす新資本主義】と言う事で綴ってみたいと思います。そこで世界的な取り組みをされていますムハマド・ユヌス博士のご紹介をしたいと思います。
ムハマド・ユヌス博士のご紹介
博士は1940年バングラデシュ生れ、米国の大学で博士号取得。1974年バングラデシュ貧困撲滅の活動を始める。1983年貧困層自立支援に無担保少額融資(マイケルクレジット)を行うグラミン銀行設立する。貧困撲滅、平和構築の功績で2006年ノーベル平和賞受賞。ビジネスを通して社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」を提唱し50社以上のグラミン関連企業を経営、国連·多国籍企業·大学等と共にパートナーシップを組み世界中でソーシャルビジネスを実践する。そして運営にあたり[ユヌス・ソーシャル・ビジネス]の7原則を策定する。
1、ユヌス·ソーシャル·ビジネスの目的は利益の最大化ではなく、貧困、教育、環境等の社会問題を解決すること。
2、経済的な持続可能性を実現すること。
3、投資家は投資額までは回収し、それを上回る配当は受けないこと。
4、投資の原本回収以降に生じた利益は、社員の福利厚生の充実やさらなるソーシャル·ビジネス、自社に再投資されること。
5、ジェンダーと環境へ配慮すること。
6、雇用する社員にとって良い環境を保つこと。
7、楽しみながら。
このような概念を持って実践されております。
ビジネスとソーシャルビジネスの違い
さて現在の我々を取り巻く利益を追求する経済活動は世界中で大きな格差を生み出している。勿論、日本でも新貧困層が社会問題になっている。前回も掲載してきました地方の課題は同じく日本の課題でもある訳で非営利組織やボランティアとして貢献すれば良いかも知れないが定年後や余裕があればまだしも今の会社を辞める訳にもいかないし家族があれば稼ぎも安定も必要である。
従来のビジネスとソーシャルビジネスの違いは前者は効率・利益の追求が前提でありニーズ、ウォンツがある訳で儲かる=誰かがやる=競争社会となる。一方ソーシャルビジネスはマーケットから放置され儲からない=誰もやらない=社会問題になり税金の公的資金投入、負担となり地域破綻に繋がる。ソーシャルビジネスは、社会問題をビジネス手法で解決する持続可能な経営である。
社会問題になっているビジネスのタネ・・・
では社会問題になっているビジネスのタネを周囲を見渡しながら具体的に挙げてみましょう〜
空き家
まずは❨空き家❩:2013年820万戸13.5%2023年1400万戸30%台となり社会問題として(安全性•衛生面•景観目•治安面など)甲信地域20%台、四国地域18〜19%で大都市エリアは10%台となり地方の人口減少、高齢化と同時に社会問題である。ソーシャルビジネスの視点⇉{空き家の全国サブスク会員宿泊マッチング}毎月一定の会費を収め全国の空き家利用宿泊施設が利用出来るシステム。
農地の放棄地
次に農地の放棄地問題ですが年々高齢化と後継者不足で増加の一途をたどり食料自給率も低下し輸送による環境破壊や不法投棄、害獣、害虫、雑草対策と課題山積である。農地バンク(農地中間管理機構)は貸してと借りてを繋ぎ交付金の支援もある。
観光型宿泊農園
ソーシャルビジネスの視点{観光型宿泊農園}観光地などにワーカーとして協力しながら食事付き宿泊でワーケーションする思考スタイルである。旅行者も労力不足の産地も両方ウイン&ウイン関係で今後、全国に誕生するだろう。最近立上がった観光地ワーケーションアプリも登場している。又、大手イオングループは生産地に消費者を招き食育セミナーやキャンピングとの併合でファミリー層へのプロモーションと最寄りイオンストアに陳列販売へ繋げている〜今、ローカルでは都市からの事業多角化でアグリビジネスへの参入が顕在化してきた。
社会問題をビジネスに変える視点・・・
まだまだ社会問題や課題を挙げればキリが無い訳ですが社会問題⇉ソーシャルビジネスに変えて行く新しい視差が益々必要であると思われます~今回は”社会問題をビジネス”に変えるテーマでした。次回には具体例と事業戦略の方向からピックアップして綴ってみたいと考えています。ご講読有難うございました!!(θ‿θ)
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