高齢化の問題と地方創生の問題は密接な関係があります。前回と前々回のブログでは地方創生の問題点について、どうやってインターネットを使って解決するのかを述べて来ました。

地方創生の問題はインターネットを使えば物理的な距離をなくすことができるので、非常に有効な問題解決の手段となります。

今回は、地方の高齢化の問題について、どうやってインターネットを使って解決できるのか、また高齢化がビジネスチャンスにもなることから、どうやってインターネットを使ってビジネスにつなげるのかを考えてみたいと思います。

高齢化が解決すべき問題とは?

高齢化が解決すべき問題

高齢化問題と言えば、労働人口の減少、医療費と年金の増加、独居老人の増加、後継者問題などがあります。

地方の高齢化では、特に空き家と放棄地が深刻な問題になっています。

人が高齢化すると、生活環境を維持するためのサービスが求められるようになります。

つまり、それまで続けていた生活を維持する努力が必要になるわけです。

ところが、それができていないからこそ、高齢化が問題になっています。

人口が維持できない、健康が維持できない、地域との関わりが持てない、跡取りがいないなど、今まで出来ていたことが出来なくなることで問題になります。

では、このような問題を解決するために、インターネットに何ができるのかに焦点を当ててみます。

高齢化の解決策にインターネットができること
1.タブレットで人と人をつなげる

インターネットでできることは、人と人をつなげることです。

コロナ禍で遠隔医療に注目が集まっています。

法的な問題もあって、なかなか普及がスムーズに行っていませんが、遠隔医療はインターネットを使った一つの解決策です。

独居老人もインターネットを使えば簡単に人とつながることができます。

スマホでも良いのですが、タブレットを使えば無料で自分が興味あるコミュニティに入ることができるし、親戚、同級生ともつながることができます。

スマホではなくタブレットである理由は、スマホを手に持ったときに、スマホの画面を見ることができないからです。

タブレットなら画面を見ながら会話することができます。

タブレットを使いこなすことができない老人も多いので、基本的な操作を音声で操作できるようにすることです。

それができれば地域に関わりのない人でも、地域と関わりを持つことができるようになります。

特にマンション住まいだと、地域と疎遠になりがちです。

そこで、地域の世話役が積極的に地域の情報を流すようにし、できるだけ多く人が地域と関わりを持てるようにすべきです。

高齢化の解決策にインターネットができること
2.マッチングサイトで人とサービスをつなぐ

家庭菜園と高齢化

マッチングサイトとは、管理者がインターネットを通してユーザーとユーザーを管理しながら結びつけるサイトのことです。

先ほどのタブレットの例は、個人が直接誰かと会話したり、コミュニティに入ったりする直接的なものでした。

マッチングサイトの場合は、個人とサービス、個人と個人を結びつけるのに、間に第三者が入ります。

同じインターネットを使っても、そこに違いがあります。

地方創生と高齢化の問題を解決するために、マッチングサイトはうってつけの解決方法です。

後継者がいなくて困っている経営者と、事業に興味を持つ人を結びつける後継者探しのためのマッチングサイトがあります。

また、農業ができなくなった高齢者が、自分が持っている農地の一部を貸し出して、家庭菜園ができる場所を探している人とを結びつけるサイトもあります。

農地だけでなく、自分の家の一部を貸して、週末だけとか、1年間だけとかで契約できるようにします。

そうすると、泊まり込んで家庭菜園ができる環境ができるので、その家族との交流も持てるようになり、二次的な効果が発生します。

さらに、宿泊するために家をリフォームしたり、宿泊に必要な備品の購入も発生するので、経済的な波及効果があります。

空き家の場合は、まるごとリフォームする必要があるので、さらに波及効果は大きいです。

このようにマッチングサイトは、高齢化の解決策に非常に有効です。

高齢化の解決策にインターネットができること
3.インターネットマーケティングを使ってビジネスチャンスを広げる

たとえ高齢者がタブレットを使えるようになっても、自分に必要な情報を簡単に見つけることが出来ない場合があります。

例えば代表的なものに、Yahoo!JAPANがあります。
ニュースから天気、金融、ゲーム、ショッピングまで何でも揃っています。

こう言う総合的な情報を集めたサイトをポータルサイトと言います。

ところが、このようなサイトは高齢者に対応できていません。

文字の大きさから内容に至るまで、高齢者専用の設計になっていません。

ここにビジネスチャンスが生まれる可能性があります。

先ほど述べた放棄農地や空き家問題でも、単にマッチングサイトを作っただけではダメで、インターネットマーケティングを使ってポータルサイトに人を呼び込む戦略を立てないといけません。

逆に言うと、インターネットマーケティングを使わなければ、ポータルサイトに人は呼び込めないのです。

インターネットを使っているだけでは問題は解決しないので、インターネットマーケティングと言う戦術を使うことでビジネスチャンスが広がる可能性が非常に高くなります。

高齢化の解決策にインターネットができる3つのことのまとめ

・高齢化の問題 ー 労働人口減少、医療費、年金、独居、後継者、空き家、放棄地

インターネットができること

1.遠隔医療、コミュニティ参加、地域との関わりが可能 → タブレット

2.後継者、放棄地解決、二次的効果、波及効果 → マッチングサイト

3.高齢者向けポータルサイト、ビジネスチャンスを広げる手段 → インターネットマーケティング。

以上のように、高齢化の問題の3つの解決策をインターネットを通して考えてみました。

インターネットを使って情報を得ることはもちろんです。

それ以上に、高齢化の解決策として人と人を結びつける、あるいは人とサービスを結びつけることが問題の解決につながります。

高齢者のスプーンや箸に高齢者専用の物があるように、インターネットもハード、ソフト含めて高齢者に対応したものがまだまだ不足しています。

ここにビジネスチャンスがあります。

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